行き渋り・不登校傾向児童への適切な対応とは?特別支援学級は居場所となれるのか?

現状

Aさん(5年女子)は不登校傾向である。

不登校というと、行きたくない原因が

学校にある、と思われがちだが、

逆の場合もある。

つまりAさんはお家のことが心配で

安心して学校へ行けないのだ

お父さんは病気で自宅療養、

お母さんはフルタイムで営業の仕事。

お父さんは予後が悪く酒に頼り、

お母さんに対して暴言を吐く、

それをAさんや弟が見ている状況。

Aさんは、安心して学習や自分の生活に

取り組めないでいる。

学校はよく休む。来るのは週2回ほど。

来るのはお昼前で、すぐ給食になる。

通常学級へは行きにくく

ほとんど特別支援学級で過ごす。

主な学習は国語と算数。

それ以外はしないことが多い。

しっかり者タイプで、小さい子の面倒も

よく見る。でもなぜかときどき

「あーん、あーん」とまるで

赤ちゃんのように大泣きするときがある。

気持ちが不安定。

以前の状況

そもそもは家族4人、仲の良いお家だった。

きっかけはお父さんの病気。

お母さんが代わりにお勤めに出た。

専業主婦から営業ウーマンになり多忙。

そしてAさんの心の安定は特別支援学級崩れた。

特別支援学級での対応

Aさんは登校してくると職員玄関で

上靴に履き替える。みんなと同じ靴箱だと

誰かに出会うかもしれないという

不安が大きい。一日特別支援学級で過ごす。

給食は通常学級に取りに行くが、

みんなと一緒には食べることはない。

掃除も学習もすべて特別支援学級で行う。

夏場、水泳の授業は特別支援学級の

子どもたちだけで受けていた。

人との関わりができないわけではないが

不安はとても大きい。

格差の時代

日本は貧しい国になった、と最近よく聞く。

公立の小学校の子どもたちの状況は

社会の縮図である。

もちろん、経済的、家庭的に

恵まれている子だって多い。

けれど、しんどい思いをしている子たちは

確実に増えてきているという印象。

Aさんのようなお家は、

行政の支援を受けることができる。

でも、申請の仕方や制度自体を

知らない人もいる。

行政と家庭を繋ぐのも学校の役割だ。

しかし、学校が最大限やれることは

たかが知れていて、本当にもどかしい。

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