自閉症スペクトラム障害、Aさんの6年間の成長!【part2】生き物図鑑大好き、少しずつ学習ができるように!

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これまでのAさん

Aさん(男子)は現在中学1年生。

小学校1〜2年生のころは

ほとんどの時間、

中庭や裏庭の虫たちとふれあっていて、

なかなか学習に向き合えなかった。

3〜4年生 Aさんの変化

Aさんが3年生になるころ、

少し状況が変わり、

以前ほど裏庭の虫とりに興味を

持たなくなった。

それよりも図書室で図鑑などを

見るほうが好きになってきた。

また、室内での遊びでは

人と関わる「ごっこ遊び」が

できるようになった。

「ごっこ遊び」を平和にできる、

というのは、実はかなり高い能力だと

私は思う。

自分の役割があり、それを客観的に

とらえる力が必要だし、

状況に応じた受け答えも必要。

相手の気持ちを考える場面も出てくる。

ままごと遊びって大事なんだなと

つくづく感じる。

Aさんもできるようになった。

ただ、勝ち負けに対するこだわりは強く、

坊主めくりやすごろくなどで

1位になれないと、泣きじゃくり、

まわりの子に噛みついたりもした。

もともと理解力や記憶力が高く、

1、2年生の学習はすぐに

取り戻せた。

通常学級での授業にも

15分程参できるようになってきた。

ただし、15分きっかりでもどってくる。

Aさんの特性の一つだ。

ルールのある遊びや運動にも

トラブルなく参加できてきた。

以前はすぐにまわりの子たちに

わざとぶつかったり、

ルールを守らなかったりして、

ホントにトラブルと苦情の嵐であった。

Aさんの成長ぶりに、

お家の人と一緒に涙して

喜びあったりしたものだ。

こだわりが強い、というAさんの特性を

通常学級の子どもたちも徐々に

わかってくれて、付き合い方を

考えてくれるようになった。

いよいよ高学年

さて、月日は流れ、

Aさんもいよいよ5年生。

高学年の仲間入り。

下の学年の子たちの面倒を見る立場。

Aさんに限らず、特に

特性のある子どもたちには

見通しを持たせることが大事。

また、急な予定変更もあることも

重々言っておかなければならない。

日々の積み重ねのおかげか、

このころには、Aさんは

パニックを起こすこともほとんどなく、

学習にも通常学級での活動にも

落ち着いて参加できるようになった。

つづきは次回の投稿にて

これからのAさんの様子は、

次回の投稿にてお伝えします。

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